ホンダは3月10日、燃料電池車(FCV)の市販モデル『クラリティ フューエル セル』を同日発売すると発表した。5人乗りのセダンタイプで価格は税込み766万円。日本では当面、リースで初年度200台を販売する計画だ。
リースは自治体や法人向けを対象とする。FCVには約200万円の国による補助金のほか自治体独自の補助制度もあり、リース料金はそれらや契約期間などによって決める。国内営業を担当する峯川尚専務執行役員は、リースではおおむね7割が自治体になるとの見通しを示した。
一方、国内での個人向け販売について峯川専務は「リースでの利用状況などの知見を踏まえ、1年半くらいの時間をおいて始めたい」と述べた。2017年秋くらいとなる見通しだ。販売形態は売り切りになるという。
また、トヨタ自動車が14年末から販売を始めた「MIRAI(ミライ)」との違いについては、広い室内などにより「ストレスなく使えるクルマに仕上がった」と指摘し、「そこを訴求していきたい」と話した。