【日産 セレナ 試乗】運転スキルを問わず、安心して運転できる…青山尚暉

試乗記 国産車

日産 セレナ
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今年中にフルモデルチェンジが予定されている『セレナ』。新型に期待しつつ熟成された現行型の標準車に改めて試乗した。なるほど、セレナは例えハイウェイスターでも家族のミニバンに徹したキャラクターが与えられていることを再認識。

後席は今や『ヴォクシー』&『ノア』や『ステップワゴン』とは違う2ステップフロアだが、前後全席ともにシートサイドのたわみ量が大きく、お尻を滑らせてスルリと降車でき、地面が近く感じられるのが大きな魅力。前席はフロントドアのシュプールラインによって横方向の死角も最小限。誰もが運転のしやすさを実感できるはず。

走れば安心感ある操縦性、ゆったりした乗り心地、回すとややノイジーなエンジンの出力特性ともに実に穏やか。つまり急ハンドルを切っても、段差を乗り越えても、アクセルを勢い深く踏み込んでも挙動が乱れたり、不快な突き上げ感に見舞われることはまずない。運転スキルを問わず、自然に安心して運転できるのがセレナというわけだ。

しかも省燃費運転に直結するふんわりアクセルをティーチングしてくれるエコドライブナビゲーター、充実した各種モニター類、全グレード標準のエマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)など、エコと先進安全性にぬかりなし。2015年の予防安全性能評価では最高評価となる「先進安全車プラス(ASV+)」を獲得しているのだ。

ただし、2011年11月デビュー年次を感じさせる部分もないではない。例えばアイドリング時の振動やエンジンを回したときのエンジンノイズの大きさ、操作重目の2列目席ウォークイン機能(3列目席乗降時)、フロアに対して低めにセットされ、腰だけで座るような感覚の3列目席のかけ心地などだ。それでも運転のしやすさ、セレナ独自のシートアレンジによる多人数乗車時の実用性はなかなかのもの。今なら値引きも拡大しているはずで、買い時だ。値引き額に満足できたら"買っちゃえ"セレナ、である。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車専門誌の編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に寄稿。自作測定器による1車30項目以上におよぶパッケージデータは膨大。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がけ、犬との自動車生活を提案するドッグライフプロデューサーの活動も行っている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
《青山尚暉》

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