【マツダ CX-3 一部改良】ダンパー見直しで振動抑える…情報伝えつつ、不快度は軽減

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マツダ CX-3(一部改良モデル)
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発売から約11か月で一部改良を行ったマツダ『CX-3』。横浜で開催された試乗会では、外観を変えずに中身をアップデート、つまりマツダが提唱し続ける「人馬一体感の向上」について同社の操安性能開発部 操安性能開発グループの柏村祐二氏が解説を行った。

冒頭、柏村氏からはおさらいの意味も含めて「人馬一体」、つまり「人とクルマが一体となる快適さ」とは何かについて説明があった。「必要な情報(路面の状態)を人に伝えると同時に不要な情報(不快な状態)を排除すること」「あらゆるシーンで快適性を感じられる上質な乗り心地」(柏村氏)をさらに追及したのが今回の改良ポイントとなる。

マツダによれば人間の感覚にはその部位によって不快となる共振周波数があり、路面からの刺激やうねりに対する車体の動きや収束性、車両の唐突な動き、常に振動しているような状態など、それぞれに固有の共振周波数が人体に対し、不快な振動として伝わっているそうだ。例えば頭部であれば4~7Hz、腹部内臓であれば10数Hzといった具合に概ね3~10Hzの共振周波数が人体に影響を及ぼし、それが時間の経過と共に疲労度を増大させるとのことだ。数値的にも、6Hz周辺では約55%もPSD(パワースペクトル密度)を減少させ、人体への影響を抑えている。また誤解の無いように伝えておくと、この理論は路面からの大きな入力を排除するものではない。人馬一体の哲学では「大きな入力でもそれはしっかり伝える。ただし鋭角な突起を乗り越しても丸みのある刺激へ変化させる」(柏村氏)の言葉からもわかるように過剰な入力は抑えながら不快な振動は残さない、ことがポイントになる。

これらを高次元で達成するためにまずダンパー特性の前後のバランスの見直しを行ったという(今回のチューニングではブッシュとスプリングには手を加えていない)。

CX-3のダンパーはフロントにショーワ、リアに日立オートモティブ製を採用するが、今回はリアダンバーの入力を軽減させた。これにより大入力時の不要なレベルを抑えつつ、振動は今まで以上に素早く減衰させている。またリアの変更に伴い、フロント側も特性を修正、前後の入力レベルを合わせることで、これまで前後方向へ動きがちであった荷重変化(ピッチング)を上下動に持っていくことでしなやかな挙動を実現したという。またダンパーに関しては従来からHR(ハイレスポンス)ボディというダンパー内のバルブ&スプリング構造を採用しているが、今回は伸び/縮み側ともバルブ開閉速度を早めることでオイルを早く流すように改良している。

パワーステアリングに関しては2WD車のみフリクションを低減、これにより初期操舵時に発生していた「しぶい感じ」を改善しスムーズな操舵フィールを実現している。

見た目ではわかりづらい部分の改良であるが、これらにより、従来以上に感性にある自然な反応を実現、特にステアリングの切り始めからフロント側が従来以上に自然にスムーズに沈み込むことで(ロール角を8%増)、気持ちの良い旋回性能を実現できたという。
《高山 正寛》

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