川崎重工、無人潜水機を開発へ…英国ヘリオット大と共同研究

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無人潜水機のイメージ
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川崎重工業は、英国のヘリオット・ワット大学と、自律型無人潜水機(AUV)に搭載する制御アルゴリズムを開発するための共同研究をすることで合意した。

研究期間は2019年8月までの4年間で、「AUVによる近距離水中パイプラインの位置予測のため、複数センサーを使用した融合アルゴリズムの開発」をテーマに研究する。

同社は海底オイル&ガス分野で、海底パイプラインのメンテナンス需要に注目しており、長年培った高度な潜水艇関連技術を発展させることで、AUVの先進的要素技術の開発に取り組んでいる。

共同研究では、AUVが複数のセンサーを使って海底パイプラインを自律的に認識・追跡し、土砂などに覆われた状態でも目標物を見失うことなく、至近距離から検知し続けるためのアルゴリズム開発とシミュレーションによる実証試験を行う。

共同研究するヘリオット・ワット大学の海洋システム研究所は、海底オイル&ガスや再生可能エネルギー分野向け潜水艇の制御技術の研究開発で世界最先端にある。同大学のオフショア実フィールドでの研究実績と、同社が保有する潜水艇製造や水中ドッキング制御技術、ソフトウェア開発技術を組み合せ、先進的なAUVの開発を目指す。

同社は、2019年8月の共同研究終了後、2020年度中にAUV実機を製造し、北海などで実証試験を実施する計画。将来的に需要の伸びが期待できるオフショア分野で研究開発を続け、各種オフショア船・海洋構造物など、関連機器の受注・建造を目指す。

《レスポンス編集部》

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