【アジアクロスカントリーラリー15】アウトランダーPHEV、ペダルまわりまで冠水も電気系統に異常なし

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三菱 アウトランダーPHEV(アジアクロスカントリーラリー15)
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8月13日。「ツーアンドフォー モータースポーツ」の『アウトランダーPHEV』はアジアクロスカントリーラリー5日目、第5レグを迎えた。

第5レグはプレーのホテルを出発し、ふたたびプレーに戻るコース。リエゾン、SSを合わせて380kmほどの距離が予定されていたが、増水のためにSS内に走行不可能の場所があることが判明し、走行距離は300km程度に短縮された。

このシーズンのタイは雨期であり、毎日雨が降る。今年は夜に雨が降り昼間は日が差すという天候で、走行中は雨はないものの、川の増水や路面のマッド化は避けられないものとなっている。

アウトランダーPHEVは前日に発生していたエアコンの補修を完全に終え、SSスタートを迎えた。スタート時点でも何の不具合もなく順調な滑り出しとなった。

この日のSSは道幅が非常に狭く、路面は前夜の雨の影響もあってツルツルでヌタヌタという状況。多くの競技車が路面のひどさに悩まされ、スタックするクルマも多発した。

アウトランダーPHEVが一番苦労したのは川渡りだったという。今日の川は、初日よりも水深が深く一番深いところではドアノブ程度まであった。さらに流れも速く、水深と流れの速さがジャマをした。ロードマップでは川を渡って右に曲がるルートが提示されていたが、そのまま右に曲がることはできず、いったん左に回り込んでから右に曲がらなければならなかった。それを知らずに川に突入した青木孝次選手は、行き場を失ってしまう。

左に回り込めば脱出路が見いだせることに気づき、クルマをバックさせることになったが、ドアミラーは折りたたまれてしまい、勘でバックするしかなかった。運が味方したのは、クルマの前から川の流れが来ていたこと。水流を使ってクルマを後退させ、左側から回り込んでどうにか川を渡りきった。しかし、クルマのなかにはペダルが浸かるほどに水が浸入。電装系統への影響が懸念されたが、アジアクロスカントリーラリー3年目となるアウトランダーPHEVには不要な心配だった。SS5の成績は総合18位、クラス1位。最終日を前にしたオーバーオールの成績は、総合20位、クラス1位。

最終日を前に青木孝次選手は「エアコンは完全に直っています。ハードな走りになるとエンジンがオーバーヒート気味になりますが、ちょっとすればすぐに元に戻るので問題はありません。後半のハイスピードコースで若干の異音が発生していましたが、タイヤに石が挟まるなどの問題だけでした。明日は万全なカタチで走りたいと思っています」と語った。

明日の第6レグはプレーのホテルから出発、このラリーがスタートした古都チェンマイへと戻る。SS45kmを含む、全行程280kmを予定。6日間、全行程約2400kmのラリーはいよいよゴールを迎える。

注:リザルトについては、細かく修正が行われるため、チェックした時間などにより順位が入れ替わることがあります。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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