【三菱 ラリー復帰】アウトランダーPHEV 駆る増岡浩「ワークス活動、続けるにはまず結果」

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三菱 アウトランダーPHEV バハ・ポルタレグレ500参戦車両 シェイクダウンテスト
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2005年いっぱいでWRCでのワークス活動を停止、2010年からはダカールラリーへのワークス活動を停止した三菱だがついに動き出すことになった。

ワークス復活となる舞台は、2015年10月、ポルトガルで開催される「バハ・ポルタレグレ500」というクロスラリー。ラリーやラリーレイドのようにリエゾン(移動)とSS(スペシャルステージ、タイムを競う区間)にわけられている競技ではなく、ハイスピードのグラベルコースから起伏の激しいラフロードまで過酷な路面状況の中、途中20分のサービス時間を挟んで約500kmを連続走行を強いられる、非常に過酷な競技となっている。

マシンとして選ばれたのはアウトランダーPHEV。じつはアウトランダーPHEVは2013年、2014年の2年間にわたりツーアンドフォーモータースポーツの手により、アジアクロスカントリーラリーに参戦、また2014年はミツビシ・ラリーアート・オーストラリアの手でオーストラリアで開催されたオーストラレーシアン・サファリに参戦。3イベントともに完走を果たしノウハウを蓄えてきた。

今回の「バハ・ポルタレグレ500」の参戦では、ドライバーに2002~2003年のダカールラリーで2連覇した三菱自動車の増岡浩選手が監督兼務で務めることになり、ラリーを前に、愛知県の池の平ワンダーランドでダートコースのシェイクダウンテストを行った。

テストは公開され、増岡選手にインタビューを行うことができた。

----:この仕様のアウトランダーPHEVに乗るのははじめてなのでしょうか?

増岡:岡崎では乗っていますが、ダートコースでははじめてです。

----:第一印象はいかがでしょうか?

増岡:S-AWCはよく効いているし乗っていて気持ちいいですよ。ターンインでしっかりと姿勢を作ることができます。

----:カラーリングしてあるマシンを見ると、ワクワクしますよね?

増岡:今回のデザインも三菱らしいもので。三菱の象徴的なデザインになっていると思います。環境+走る楽しみを伝えられるようにポルトガルではがんばりたいと思います。

----:ダートコースということでは、なにか感じることがありましたか?

増岡:やっぱりモーターだから、極端なトルク変動とかがないのがすごく乗りやすいんです。先ほどもお話ししたようにS-AWCのおかげでコーナリングも楽。変速というものがないので、ステアリングに集中してドライブできるのはいいですね。パワーバンドってものも気にしないで運転できるわけですから、つねにレスポンスのいい状態で運転できるというわけです。加速自体も効率がいい状態が保てますからね。

----:「バハ・ポルタレグレ500」はどんなコースなのですか?

増岡:コースとしてはハイスピードで走りやすいコースです。ただ、20分のメンテナンスタイムを挟んで500kmを一気に走らないといけないので、そうした部分を考えないといけないんですね。エンジン回転は少し高めの設定になっていて、積極的にバッテリーに充電しているのですが、バッテリーが100%になると回生ブレーキが使えないということになってしまう。これを上手にコントロールしないとならないですね。

----:今回は「ワークス」としてのモータースポーツ復帰ですが、それについての感想はいかがでしょう?

増岡:社長自らが「ワークス」と言ってくれている。これは非常にうれしいことです。ワークスを続けていくことが大切ですが、続けていくためには結果を残さないといけない。そのためにはますますの進化が必要となります。

----:進化…つまりエボですね。

増岡氏はYESともNOとも答えず、ただ笑みを浮かべて私を見た。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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