マツダは2月27日、コンパクトなクロスオーバーSUVの新モデル『CX-3』を発売した。国内向けは1.5リットルのディーゼルエンジン専用車とし、月間3000台の販売を計画している。
独自の次世代技術群である「SKYACTIV」と「魂動デザイン」を全面採用した5番目のモデルとなる。プラットフォーム(車台)を『デミオ』と共通化しているものの、上質でスタイリッシュなデザインに仕上げた。
セグメントとしてはクロスオーバーだが、開発責任者の冨山道雄・商品本部開発主査は「既存のジャンルにこだわらず、全くゼロからの発想で創りあげた」と、強調する。「唯一の制約はデミオと同じホイールベース」といい、それ以外は存分に「自由な発想」が許されたそうだ。
結果、冨山氏は「開発の志」として「次の時代のスタンダードの創造」を掲げた。その思いはパッケージングに、よく表れている。視界や乗降性、走行安定性などが最適になる「スイートスポットともいうべきサイズを追求した」(冨山氏)のだ。全高は立体駐車場も使える1550mm、最低地上高は低重心と乗降性に配慮した160mmとするなど、「街中からアウトドアまでどんなシーンにもふさわしいパッケージング」(同)ができたという。