IHIは、ペトロブラスの調査に関する一部報道に対する見解を公表した。
2月9日付けフィナンシャル・タイムズなど、一部外国経済紙でブラジルのペトロブラスの贈収賄事件に、日本株主グループの一員としてIHIが部分出資しているアトランチコスル造船所(EAS)が関わっている疑いがあると報道された。
IHIでは、贈収賄事件がIHIの出資する以前の出来事であり、贈収賄事件との関与を否定している。
EASの関与については、現在行われている現地当局の調査に全面的に協力するとともに、IHIとしても現地での事実確認を急いでいるとしている。
IHIでは、EASがブラジル・ペトロブラス向けタンカーやドリルシップなどの受注残を豊富に持ち、十分な投資回収が見込まれることに加え、海洋資源用開発設備・構造物分野でのビジネス拡大の機会と判断、出資した。
EASへの出資比率はブラジル株主2社が3分の2を保有しており、日本株主グループが3分の1を保有している。日本株主グループ出資分のうち、約60%がIHIの持分で投資額は約60億円。
また、EASに対するIHIの2014年12月末の債務保証残高は、約220億円。