韓国ヒュンダイモーター(現代自動車。以下、ヒュンダイ)が1月12日、米国で開幕したデトロイトモーターショー15で初公開したコンセプトカー、『サンタ クルーズ』。目指したのは、若い世代の新ジャンルカー。
サンタ クルーズは、米国で1980年前後から1990年代中頃までに生まれ、2000年前後以降に成人を迎えた、いわゆる「ミレニアルズ」がターゲット。都市部に住む若い世代に訴求するために、軽快感にあふれるデザインを採用。「アーバン・アドベンチャー」をテーマに、遊び心も盛り込む。
エンジンは、2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル。最大出力は190hp、最大トルクは41.5gmを発生する。駆動方式は、ヒュンダイの「HTRAC」と呼ばれる4WD。燃費性能はおよそ12.75km/リットル。
車体後部の荷台部分には、革新的な「テールゲート・エクステンション」を導入。積載物の大きさに合わせて、荷台の大きさを変えられるアイデアを取り入れた。
ところで、ヒュンダイは、サンタ クルーズをピックアップトラックではなく、CUV(クロスオーバー車)に位置づけ。ヒュンダイによると、米国では、かつて人気のあった若い世代に向けた小型ピックアップトラックの市場は、ほぼ消滅。現在、若い顧客は、小型のCUV(クロスオーバー車)に移行したという。
ヒュンダイの米国法人、ヒュンダイモーターアメリカの経営企画担当、Mark Dipkoディレクターは、「この新しいクロスオーバー車は、若い世代のアクティブな生活スタイルに見合う使いやすさを広げる。彼らが現在の自動車選びで妥協していることを、一切なくした」とコメントしている。