北近畿タンゴ鉄道、ウィラー運行移管で駅名を一部変更へ

鉄道 行政

KTRは年内にも上下分離経営に移行する予定。ウィラー子会社のウィラートレインズがKTRから施設を借りて列車を運行する。写真は宮津線で運用されているKTR800形。
  • KTRは年内にも上下分離経営に移行する予定。ウィラー子会社のウィラートレインズがKTRから施設を借りて列車を運行する。写真は宮津線で運用されているKTR800形。
  • KTRは年内に上下分離方式に移行する予定。ウィラー子会社のウィラートレインズがKTRから施設を借りて列車を運行する。写真は宮福線で運用されているMF100形。
  • 運行業務の移管に伴い一部の駅は駅名を変更する見込み。写真は「夕日ヶ浦木津温泉」に変更される見込みの木津温泉駅。駅構内には足湯が設けられている。
国土交通省は1月13日、北近畿タンゴ鉄道(KTR)とWILLER TRAINS(ウィラー・トレインズ)などが申請している鉄道事業再構築実施計画について、旅客運賃の上限認可手続きに伴う意見聴取の実施を公示した。運行業務の移管に向けた手続きが本格化している。

KTRは、京都府や福知山市、宮津市などが出資している第三セクター。国鉄の経営悪化を受けて工事が凍結された宮福線福知山(京都府福知山市)~宮津(宮津市)間30.4kmの運営会社として1982年に設立され、1988年に開業した。当初の社名は宮福鉄道だったが、1989年に現在の社名に改称。1990年からは西舞鶴(舞鶴市)~宮津~豊岡(兵庫県豊岡市)間83.6kmを結ぶ宮津線の経営も引き継いだ。

沿線には景勝地として知られる天橋立があるものの、少子高齢化による通学輸送の減少などもあって経営が悪化している。こうしたことから上下分離方式による経営改善を目指すことが決まり、運行事業者を公募。2014年5月に高速バス会社のWILLER ALLIANCE(ウィラー・アライアンス)が選ばれた。

これを受けてWILLER ALLIANCEは、全額出資子会社のWILLER TRAINSを運行事業者として設立。WILLER TRAINSとKTR、沿線自治体は2014年12月26日、鉄道事業再構築実施計画の認定を申請した。

計画が申請通り認定された場合、KTRは鉄道施設を保有・管理する第3種鉄道事業者に移行し、WILLER TRAINSはKTRから施設を借りて列車を運行する第2種鉄道事業者になる。これにより、WILLER TRAINSとしての上限運賃を改めて設定する必要があることから、国交省は上限運賃の意見聴取を公示した。

公示によると、WILLER TRAINSの旅客上限運賃は普通運賃・定期運賃ともに、北近畿タンゴ鉄道の現行運賃と同額。普通旅客運賃(大人片道)の場合、初乗り(1~3km)の上限額が170円で、主な区間では福知山~宮津間が700円、西舞鶴~宮津間が570円、宮津~豊岡間が1270円になる。

一方、各駅の駅名は運行業務の移管にあわせ、一部が変更される見込みだ。実施計画申請書の添付書類では、現在の野田川駅を「与謝野」、丹後大宮駅を「京丹後大宮」、木津温泉駅を「夕日ヶ浦木津温泉」、丹後神野駅を「小天橋」、甲山駅を「かぶと山」、但馬三江駅を「コウノトリの郷」、厚中問屋駅を「福知山市民病院口」としている。

意見陳述の申請期間は公示から10日以内。国交省鉄道局の鉄道サービス政策室が陳述の申請を受け付ける。四日市あすなろう鉄道(三重県四日市市)が運行を引き継ぐ内部・八王子線の鉄道事業再構築実施計画も、上限運賃の設定に関する意見聴取を同時に実施する。
《草町義和》

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