JX日鉱日石エネルギーは12月25日、神奈川県海老名市に商用水素ステーション1号店を開所するとともに、水素販売価格を1kg当たり1000円(消費税抜き)とすることを決定したと発表した。
先行して水素販売価格を公表した岩谷産業は1kg当たり1100円でこれを下回る価格に設定した。ハイブリッド車に必要なガソリン代と同等の水準に設定したとしている。JXエネルギーでは、経済性を考慮した価格設定とすることで、燃料電池車(FCV)普及を積極的に後押ししていきたいとしている。
JXエネルギーはこれまで、次世代自動車振興センター「燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業」の採択を受け、商用水素ステーション23カ所の開所に向けた準備を進めてきた。
今回、サービスステーション一体型水素ステーション「Dr.Drive海老名中央店」で、水素の販売を開始した。サービスステーション一体型の水素ステーションは日本初で、燃料電池自動車(FCV)に水素を供給するのに加え、洗車やタイヤ交換などのカーメンテナンスなどのサービスも提供する。
JXエネルギーでは2014年度中に東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知の1都4県に単独型水素ステーションを含む水素ステーション合計11か所を開所し、水素販売を開始する計画。