国土交通省は、AIRDOに対する事業改善命令を出したと発表した。
国交省によると9月11日のADO11便で、機長初期訓練中の訓練生が、新千歳空港への着陸進入中、不適切な操縦を行ったにも関わらず、そのまま訓練を修了させていた。
国交省航空局は12月3日から12日まで、AIRDOに対し立入検査を実施した結果、運航乗務員の訓練体制、安全管理体制に不備が認められたため、事業改善命令を出した。
具体的には運航乗務員の訓練・評価を適切に実施し、必要な場合、追加訓練が的確に実施されるよう訓練体制を見直すこと。また、安全に影響のある事案が発生した場合、各部門長と安全統括管理者に正確に報告され、各部門は収集された情報をもとに、迅速、適切な評価・検証を行い、必要な対策が講じられるよう安全管理に係る体制を抜本的に見直すよう求めている。
航空局では、AIRDOが事業改善命令に基づく措置を着実に実施するよう、指導・監督するとしている。