鉄道書専門フロアを設けている大型書店「書泉グランデ」(東京都千代田区)は10月4日、「地図と鉄道省文書で読む私鉄の歩み」(白水社)の著者・今尾恵介さんのトークショーを開催する。開催時間は13時30分(13時15分開場)から15時まで。
今尾さんは1959年、横浜市生まれ。音楽出版社勤務を経て1991年に独立し、地図・旅行関係の雑誌記事や単行本などを執筆している。書泉グランデは今回、「地図と鉄道省文書で読む私鉄の歩み 関東(1)東急・小田急」の発売(9月24日)を記念し、今尾さんを招いてトークショーを行うことにした。
いわゆる鉄道省文書は、戦前に国鉄線の経営と私鉄の監督を行っていた鉄道省(現在の国土交通省)が保有していた、許認可手続きなどに関する文書。現在は国立公文書館や鉄道博物館などで保管されており、鉄道史の研究における第一級の史料とされている。
「地図と鉄道省文書」は「鉄道省文書をひもときながら、戦前当時をしのばせるのに最適な、大きな縮尺の地形図という舞台装置を使って、“ふつうの鉄道会社の職員やふつうの沿線住民、そしてふつうの公務員たちが地道に働いていた日常”という、鉄道会社のある一側面」(書泉)を描く。トークショーでは「地図と鉄道省文書」の内容だけでなく、地図を読むことの楽しみなどについても語るという。終了後はサイン会を行う。
トークショーの参加に際してはイベント参加券が必要。9月13日10時から、書泉グランデ6階カウンターか書泉ブックタワー5階カウンター、または電話で「地図と鉄道省文書」の購入を予約した人に限り、先着50人に参加券を配布する。ただし24日の発売以降は同書を購入した人に配布する。