ホンダの中国法人は9月2日、8月の中国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は5万2513台。前年同月比は5.5%減と、2か月連続で前年実績を下回った。
中国では2012年9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する不買の動きが広がった。現在では、この影響はほぼ払拭。
ホンダは中国において、東風汽車との合弁の東風ホンダ、広州汽車との合弁の広汽ホンダの2社を展開。8月実績は、東風ホンダが前年同月比12.7%減の2万1282台。一方、広汽ホンダは0.2%増の3万1231台と、微増ながら回復。
広汽ホンダでは、『フィット』が新型投入により、前年実績の2.6倍の8427台と伸びた。一方、これまで好調だった中国向け新型セダン、『クライダー』は8月、8549台止まり。前年同月比は31.6%減と、2か月連続で減少。『アコード』は、前年同月比55.9%増の6141台と、2か月ぶりに増加に転じた。
東風ホンダでは、小型MPVの『ジェイド』が5063台と、前年同月に対して、3.5 倍の伸び。しかし、中国でのSUV人気に乗って、販売を伸ばしていた『CR-V』は、減速傾向。CR-Vの8月実績は、前年同月比22.3%減の1万1958台と、4か月連続で前年実績を下回った。
ホンダの2014年1‐8月の中国新車販売は、前年同期比5.2%増の44万5472台。ホンダは2013年、中国で前年比26.4%増の75万6882台を販売。2014年は、前年比19%増の90万台の販売を狙う。