【ダイハツ ミラココア 改良新型】低燃費に“飛び道具”は使わず…ニーズにマッチした総合力で勝負

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ダイハツ工業 新型ミラ ココア 発表会
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  • ダイハツ工業 堀井仁 専務執行役員
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  • ダイハツ工業 製品企画部 中島雅之 チーフエンジニア

ダイハツ工業の堀井仁専務執行役員は8月26日に都内で開いた新型『ミラココア』発表会後、囲み取材に応じ、軽自動車の燃費競争について「燃費だけがお客様が車を選ばれる絶対条件ではないと思っている」との考えを示した。

堀井専務は「基本的に軽自動車は省資源とか低燃費、低価格が求められる。そういうことに基づいて開発しなければならない。軽自動車に今求められるものとして、高度かつ複雑で高コストな技術は、それから外れるのではないかというのがダイハツ工業としての考え」と説明。

その上で「低燃費の数値の至上主義ではないので、この先必要以上のコストをかけてまで、燃費をさらに追求するのではなくて、むしろ安全や装備に、多様なお客様のニーズに応えるために、そこにコストを振り向けていく方法もあるのではないかと考えている。むしろそうすべきではないか」と述べた。

さらに「燃費のみならず、むしろ軽としての総合性能の向上を図る方が良いのではないかと思っている。燃費でいえば7月に『ミライース』で35.2km/リットルを達成して投入したが、当面はこのレベルで十分にお客様に満足頂けるのではないかと考えている」とも話した。

また「ミライース以外の車種、例えば『タント』は低燃費だけが本当にお客様が求めるものなのか。もっと使いやすいとか、使い勝手が良いとか、安全にものすごく配慮しているとか、低価格なのに色んな装備がついているなど、本当にお客様の生活を考えた時にきちっとニーズにマッチしている。そういう総合性能を求めるべきだと思っている。燃費だけで、それだけでお客様が車を選ばれる絶対条件ではないと思っている」と強調した。

チーフエンジニアの中島雅之氏も「本当にコンマ2という部分に力を注いだやり方が、お客様に対して十分応えることができるのかと考えた時に、そればかりではだめではないかという現状確認をし始めた」と明かす。

その上で「例えばスズキさんは今回、S-エネチャージというプラスアルファの補助器具を追加された。同じものをやれば多分同じようになるだろうが、それに伴ってお客様への対価がどんどん増えていってしまう。そのため、あえてプラスアルファのアドオンという形まで踏み込もうとしていない状況。本当にそこまでいるのかというところを、やはり全体バランスの中で考えていきたい」と語った。

《小松哲也》

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