トヨタ自動車は6月25日に東京都江東区で燃料電池車(FCV)の開発状況の説明会を開き、加藤光久副社長が2014年度内にセダンタイプの市販を開始すると表明した。
価格は消費税別で「700万円程度」とし、当面は水素ステーション整備が先行する首都圏など4地域での販売を主体とする。当該地域のトヨタ店とトヨペット店が扱う。水素をフル充填した際の航続距離は700km程度という。
FCVは世界の自動車メーカーが開発を競っているが、これまでは法人向けなどのリース販売が主体だった。トヨタは一般向けの市販で世界に先駆ける見込みだ。
加藤副社長は「2010年に15年の市販目標を表明し、全力で開発に取り組んできた。頑張って何とかこの(性能や価格)レベルにたどり着けた。FCVが当たり前のクルマになるための長い長いチャレンジの始まりだ」と述べた。