英国の名門エンジンメーカーで、F1エンジンも手がけたコスワース社は5月30日、スバル『BRZ』とトヨタ『86』のチューニングプログラムを発表した。
このチューニングプログラムは、「FA20パワーパッケージ」と命名。FA20とは、スバルBRZのエンジン型式名。また、当初はBRZ用のチューニングプログラムが予告されていたが、公式発表では、兄弟車のトヨタ86にも対応している。
FA20パワーパッケージでは、まず「ステージ1」を用意。FA20型・直噴2.0リットル水平対向4気筒ガソリンエンジンは、ノーマル状態で、最大出力200ps/7000rpm、最大トルク20.9kgm/6400-6600rpmを発生する。ステージ1では、エンジンコンピューターと吸排気系を中心に、ライトチューン。最大出力は230psへと、30ps引き上げられた。
また、ステージ1に続いて、さらなる高性能化を追求したチューニングプログラムが追加される予定。その詳細は、現時点では公表されていない。コスワースによると、最大出力は325ps。サーキット仕様では、380psを引き出すという。
コスワースグループのハル・ライシガーCEOは、「我々が目指すのは、世界中の自動車メーカーやチューナー、エンスーから、性能を向上させるパートナーとして認められること」と語っている。