JR西日本の豪華寝台列車、10両編成で定員30人程度に

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JR西日本がこのほど発表した豪華寝台列車の先頭車外観デザイン。展望スペースが設けられる。
  • JR西日本がこのほど発表した豪華寝台列車の先頭車外観デザイン。展望スペースが設けられる。
  • 10両編成のうち客室が設けられるのは6両。画像は1両をまるごと使う最上級客室のイメージで、バスルームも設けられる。
  • 1両3室タイプの客室のイメージ。客室車6両のうち5両がこのタイプになる。
  • 豪華寝台列車の編成図。10両編成だが定員は30人程度となる。

JR西日本は5月21日、「中期経営計画2017」に盛り込んだ「新たな寝台列車(豪華列車)」の概要を発表した。2017年春からの運転開始を目指す。

豪華寝台列車で使用する車両は10両編成で、定員は30人程度を予定。2クラスの客室車6両と食堂車1両、ラウンジカー1両、展望スペース付き先頭車2両で構成される。動力はディーゼル発電機で発電した電力とバッテリーのアシストによるモーター駆動のハイブリッド方式を採用する。

客室車6両のうち5両は1両あたり3室の客室を設けるが、残る1両は最上級の客室を1室だけ設置し、プライベートバルコニーやバスタブ付きの本格的なバスルームを設ける。編成の両端に連結される先頭車2両には、パブリックスペースとして前後左右の車窓が楽しめる展望スペースを設置。運転時に編成後端となる先頭車では「オープンエアのデッキからその土地々々の風や香り」(JR西日本)を感じることができるようにするという。

デザインを担当するのは、インテリアが建築家の浦一也さん、エクステリアが工業デザイナーの福田哲夫さん。浦さんは京都迎賓館など各種迎賓施設にも携わり「空間デザインに造詣が深い」という。福田さんは寝台列車やN700系新幹線など、数多くの鉄道車両のデザインを手がけている。列車内の食事はフードコラムニストの門上武司さんが担当する。

運転開始は2017年春とし、当面は京阪神と山陰・山陽エリアでの運行を予定している。

《草町義和》

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