日産自動車は4月18日、後方の視界を映し出す液晶モニターとルームミラーを任意に切り替えられ「スマート・ルームミラー」装着車を初公開するとともに、6月から『エルグランド』および『エクストレイル』のディーラーオプションとして販売を開始することを明らかにした。
スマート・ルームミラーは新開発の高解像度狭角カメラと、ルームミラーに内蔵した新開発の特殊形状液晶モニターで構成され、後方や斜め後ろを走行する車両をピラーなどで遮られることなく映しだすことができる。また後席の乗員によって後方視界が遮られることも避けられる。
日産の片桐隆夫副社長は同日の会見で「この技術をまずエルグランド、エクストレイルに6月から設定を開始し、今後幅広いセグメントで採用を拡大していく予定」と述べた。
ディーラーオプションのため、現行モデルであればすでに購入した車でも後付できるとしている。ただスマート・ルームミラーの価格は明らかにしなかった。
また片桐副社長は「2020年に自動運転技術の実用化を目指しているが、その技術がもたらす利便性、安全性をより早くお客様にお届けし、メリットを享受して頂くために自動運転につながる要素技術であるカメラ認知技術や操作自動化技術をさまざまな形で量販車に採用していく」と述べた。
このうち現在、『セレナ』、『ノート』、エクストレイルに設定されているエマージェンシーブレーキについては「今後軽自動車、セダン、商用車にも採用を拡大していく」と語った。