三菱重工、鹿児島県薩摩川内市に電気バスを納入

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電気バスの外観デザイン
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三菱重工業は2月26日、鹿児島県薩摩川内市に市内運行用の電気バスを納入すると発表した。

納入するのは、同社製の高性能リチウム二次電池「MLiX」を搭載し、連続走行可能距離を飛躍的に向上させたノンステップ(低床)の大型路線バス。4月からの運行が予定されている。

電気バスは、薩摩川内市が策定した次世代エネルギービジョンと行動計画に基づく取り組みの一環として導入。川内駅と川内港ターミナル(高速船)を結ぶシャトルバスとして用いられ、地域の観光や交流の活性化、交通のグリーン化に大きな役割を果たすことが期待されている。また、同市では災害時などで緊急用の電力供給源としての活用も予定している。

工業デザインで有名なドーンデザイン研究所による外観や内装は、高速船が就航する甑島(こしきじま)を囲む美しい海をイメージした白と青を基調に、「甑」の文字をトレードマークに配置したデザインとなる予定。

電気バスに搭載するリチウムイオン二次電池MLiXは、軽量・コンパクトで、高い信頼性と長寿命を実現しており、同社が開発・販売するコンテナ型電力貯蔵システムやハイブリッドフォークリフトなどに搭載され、すでに多くの実績を積み上げている。

今回の薩摩川内市向け電気バスは、北九州市が計画するゼロエミッション交通システム向けの電気バスに続く納入となる。なお、2月26日より3日間、東京ビッグサイトで開催されている「国際スマートグリッドEXPO」では、模型展示を用いた電気バスや、同社が目指すスマートコミュニティの世界を紹介している。

《纐纈敏也@DAYS》

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