三菱重工 泉澤社長「大変残念、H3の失敗、次に生かす」[新聞ウォッチ]

4月3日、入社式で挨拶する三菱重工の泉澤社長
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「大変残念だ。打ち上がったときの歓声と、その後の落胆をみると心が痛む」---。三菱重工業の泉澤清次社長は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で開発した新型ロケット「H3」が、3月7日に鹿児島県種子島宇宙センターでの打ち上げ失敗についてこのように心情を明らかにした。

さらに、「応援してくださった皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいだ。この失敗を生かした上で次に進めたい」と述べ、今後もロケット開発はあきらめないで前向きに取り組む姿勢を示したという。

きょうの読売や毎日、日経などが「H3失敗、大変残念」「H3失敗生かす」などと取り上げているが、この日、泉澤社長は「(失敗には)ご批判があると承知しているが、エンジニアには頑張れというエールを送っていただけるとありがたい」とも述べ、これまでの「H2A」と「H2B」の打ち上げは49機連続で成功し、成功率は約98%だとも強調したそうだ。

また、三菱重工では22年3月期から3カ年の中期計画に取り組んでいるが、この日発表された2024年3月期までの中期経営計画の進捗状況について、泉澤社長は「計画通りに進んでいる」と、事業利益率7%の最終目標達成に自信を示したという。日経によると、23年3月期の事業利益率は5%の見通しで、24年3月期には7%まで引き上げる計画で、脱炭素化を背景に製鉄機械などが好調だとも伝えている。

2023年4月6日付

●「H3失敗生かす」三菱重工社長(読売・8面)

●池袋発魔法の世界行き、ハリー・ポッター電車運行へ(読売・24面)

●EV用充電設備実態調査へ、公取委、高速SAへの設置巡り(朝日・7面)

●KDDI携帯手数料値上げへ、20日から新規契約は3300円→3850円(朝日・8面)

●検証:事故遺族に暴言深刻、保険金交渉で損保側、支払い慎重業界体質(毎日・2面)

●社説:高速道の「永久有料化」将来のあり方徹底議論を(毎日・3面)

●バイク死亡事故急増、3月は7人、胸部プロテクターの着用を(産経・23面)

●ホンダのバイク、5400台リコール(産経・24面)

●ミスタープリウスからの伝言、次世代のクルマをつくれ(東京・6面)

●高速道路改修総額8.3兆円、老朽化見込み追加試算、国交省(東京・7面)

●日本で小型EV発売、ボルボ、SUVで、青山に発信拠点(日経・14面)

《福田俊之》

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