太田昭宏国土交通大臣は2月25日の閣議後会見で、列車の衝突・脱線事故が相次いでいることについて「緊急に各社の安全統括管理者を集めて会議を開催し、改めて全国の鉄道事業者に輸送の安全確保を徹底するよう鉄道局に指示した」と述べた。
列車の衝突・脱線事故は、今月16日に東京急行電鉄(東急)東横線元住吉駅で、ホームを行き過ぎて停車していた列車に後続列車が追突し多くの乗客が負傷。23日にはJR東日本の京浜東北線川崎駅で回送列車が保守用車両と衝突し、脱線する事故が起きている。
二つの事故については運輸安全委員会が事故原因を調査中だが、太田国交相は「東急の事故は積雪時の運行管理のあり方、JR東日本の事故は夜間作業における安全確保のあり方の問題が生じた」と指摘。「輸送の安全確保は鉄道事業者にとって最も重要な使命だ」と述べ、改めて各社に徹底する必要があるとの考えを示した。