【スズキ ハスラー 試乗】街の雰囲気を変える1台…竹岡圭

試乗記 国産車
スズキ ハスラー Xターボ
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昨年の東京モーターショーで見たときから、気になっていたんです。以前スズキは『Kei』という、ちょっと地上高高めのクルマがありましたが、ハスラーはそこにもっと本格的なSUVっぽい走破性と、ワゴンを超えた広さをプラスしたと言えばいいでしょうか。新しいジャンルの1台です。

そしてデザイン的にも目を惹くキュートさがあったんですよ。モーターショー会場で少し声を拾ってみたところ、老若男女問わず「カワイイ! 便利そう! 乗ってみたい!」という方がほとんど。中には「今回のモーターショーでいちばんよかったクルマ」なんて言っていた方もいらっしゃったんですよね。これは気にならないハズがない!

そんな勢いこんだ気持ちで試乗してみたところ、コレがまたよかったんですよ! 腰高感がなくて、しっかり感が伝わってきたんです。実は、地上高は25mmほど上がっていますが(内訳は大体タイヤで11mm、サスペンションで14mmくらい)、全高がワゴンRと同じなので、地上高を上げた分ほど重心高は上がっていないんですよね。

車重は『ワゴンR』より10kgほど重くなっていますが、パワー的にはNAでもまったく問題ナシ。ハンドリングもワゴンRが街中主体でキビキビ走るフィーリングだとしたら、ハスラーはSUV風にややゆったりした、しなやかな動きに仕上がっているという感じ。ステアフィールもワゴンRより少し重めなので、安定感が伝わってくるんですよね。あくまでワゴンRがベースなので、タイヤとダンパーとパワーステアリングのチューニングだけと、触れるところは限られていたそうですが、ここまでハスラー専用っぽい味付けになっているのは本当にお見事だと思います。

さらに装備も、エネチャージなどのスズキグリーンテクノロジー技術や、衝突被害軽減回避ブレーキシステムなど、いま欲しい装備がついてますから、もうNAは文句ナシ。AWDは正直言うと、やや微振動が伝わってきたりするところが気になりますが、軽自動車初のグリップコントロールやヒルディセントコントロール等々、ラフロードも行けそうな性能を備えているときくと、やはりハスラーを選ぶならAWD&ターボエンジンが欲しくなるというもの。明るいボディカラーで街の雰囲気を変える1台になってほしいですよね!

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

竹岡圭|モータージャーナリスト・タレント
「クルマ&カーライフは楽しくなくっちゃネ!」をモットーに、さまざまな媒体で「喋って・書いて・走って」を実践する女性モータージャーナリストとしてカーライフ全般を女性の視点からレポートする。モータースポーツでも、耐久レースやラリーレイドなど数々のレースに参戦するなど、硬軟幅広く携わる。日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J.)理事、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《竹岡圭》

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