【スズキ ハスラー Xターボ 4WD 試乗】ちょっと遠くまで出かけてみたい軽自動車…諸星陽一

試乗記 国産車
スズキ ハスラー Xターボ 4WD
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スズキの新型軽自動車ハスラーは、軽自動車の枠を飛び出したクルマに仕上がっていた。

ハスラーが軽自動車感を払拭している最大の要因は、165/60R15と一般的な軽自動車よりも大きなタイヤを履くことにある。このタイヤのおかげで、コンパクトカーなみの乗り心地やハンドリングを実現している。ギリギリまで車内スペースを拡大することを目的にしているワゴン系軽自動車では、タイヤを大きくすることは車内を狭くすることにつながるためタブー。SUVというコンセプトだからこそ、このタイヤ選択ができたといえる。

NAで52馬力を引き出しているエンジンにターボを装着し64馬力としているエンジンは、低速からしっかりとトルクがあり扱いやすい。さらにミッションには変速幅が広く確保された副変速機付きのATが採用され、ドライバビリティを向上している。最大トルクは9.7kgmで、これは自然吸気の1リットルエンジンなみの数値。

さて、ターボエンジンの走りだ。なによりも感じるのはアクセルペダルを床まで踏み込まないでも、しっかりと力強い加速感を得られる余裕。エネチャージが採用され、走行中に発電を行っていない(行われることもある)こともあり、無駄な力を取られている感じがしない。絶対的なパワー&トルクだけでなく、エンジン回転のレスポンスもフリクションが少ない印象。

乗り心地のよさとエンジンの余裕感は、軽自動車の枠を越えた印象。普段使いだけでなく、ちょっとしたロングドライブにも出かけたくなる味付け。ハスラーは軽自動車の新しい方向性を示すエポックメイキングな1台になる可能性を秘めている。

パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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