トヨタが世界初出展した次世代の燃料電池車『FCV コンセプト』。双胴船をモチーフとした「カタマランデザイン」で登場した同車には、車高を低く見せるための仕掛けがあるという。
「フロントフェンダーとボンネットの間に、ヘッドライトの延長上に黒い帯がある。これは、目の錯覚を狙ったデザインで、車高を低く見せる効果をもたらしている。ヘッドライトから一直線に後方へと伸びるラインが、シャープ感、安定感を与えている」と担当者は話していた。
FCVコンセプトは、2015年に市販開始予定。セダンタイプの専用ボディに、小型・軽量化した自社開発の新型燃料電池(FCスタック)や70MPa高圧水素タンク2本を床下に配置する。出力は100kW以上、実用航続距離500km以上を達成する。また、水素充填は3分程度とガソリン車並みの短時間で満充填が可能だ。