三菱自動車は東京モーターショー2013に次期『パジェロ』を示唆する『コンセプト GC-PHEV』を出展する。次期『パジェロ』に搭載を目指すPHEVシステムについて、同社EV要素研究部長の百瀬信夫氏は「アウトランダーのPHEVシステムとコンセプトは全く変わらない」と強調する。
『ミツビシ コンセプト GC-PHEV』で採用するFRタイプのPHEVシステムは、フロントに搭載される3.0リットルV型6気筒スーパーチャージドエンジン、クラッチ、高出力モーター、8速オートマチックトランスミッション、リヤラゲッジスペース下に搭載する大容量バッテリーで構成される。
百瀬氏は「(コンセプトモデルは)アウトランダーのPHEVシステムとコンセプトは全く変わっていません、基本はEVで走れるようになっています。エンジニアリング的には異なっていますが、お客様サイドとしてはコンセプトは変わっていないと感じると思います」と語る。
続けて、「プラグインハイブリッドシステムがユーザーに受入れられているのは、日常走行時にエンジンをウンウン回さなくてもスッと発進できる、そういったところで評価を得られていますので、システムは異なっても電池をきちんと搭載していればそういった走行性能は発揮できる」と話した。
エンジンとトランスミッションを使った走行に関しては、「高速走行や悪路走行、キャンピングカーを牽引して走るとか、そういった時にを使うことを想定しています」とし、「EV走行モードも用意して、エンジンの替わりにモーターがトランスミッションを使って走行することもできます」と話した。
加えて「プラグインハイブリッドシステムも、車に求められる性能によってセレクトしていかなければならない部分があります。(パジェロでは)悪路走行やキャンピングカーの牽引などがあるので、全てをモーターでやりましょうというのは、ハードワークになる部分もあります。技術的に調べるとそういった優劣もあって、ベース車の持っているコンセプトを生かして、どのようにシステムをセレクトしていくかが重要になる」との考えを示した。