8月27日、ボルボは2014年モデルの販売を開始した。全8モデル中6モデルが対象となり、安全性能やデザインなど全モデルの変更箇所は合計4000以上と、マイナーチェンジながら大幅な改良が施された。
特に大がかりな改良が施されたのが『V60』『S60』だ。開発サイクルは異なるが、デジタル液晶メーターパネルやより高性能なレーダー式BLISなど現在『V40』に採用中の技術を導入した部分もあるという。今年2月に発売したV40の受注台数は7500台を超える。2014年モデルも前倒しで発売される運びとなった。
マーケティング部・広報室長の赤堀淳氏は「日本での販売好調を受けて、市場に対する期待度が上がった。以前よりも日本のポジションを意識するようになっている」と話す。
また、今回はラインアップの装備レベルを見直し、新グレード「T4 SE」も追加。「これまではパッケージが細かくなりすぎている部分があったが、選択肢が多すぎるとかえって選びにくくなってしまう。例えばSEに標準装備されているナビゲーションは、今回導入されたデジタル液晶メーターパネルと連動して曲がり角を随時表示することが可能なので、とてもメリットのあるもの。実際に付けている人がほとんど、というものをまとめて分かりやすくした」と赤堀氏。
さらに「エンジンや燃費性能など数値的な変化はないが、我々は走りのクオリティも上がったと感じている。ターボの効き方、変則の仕方が洗練され、重厚感のある足回りになった。従来より要望を受けていたパドルシフトも採用しているので、実際に確かめてもらいたい」と語った。