国土交通省は、貨物運送事業者の点呼が適切に実施されていないケースがあるとして、9月から確実な点呼の実施を推進する活動を展開すると発表した。
国交省では、貨物自動車運送事業での点呼は、輸送の安全確保や事故防止の観点から重要と見ているが、監査や地方実施機関の巡回指導で、適切に実施されていない実態が明らかになっている。
これを受けて、自動車運送事業の監査方針・処分基準などが改正されるとともに、地方実施機関との連携強化による速報制度の導入、受委託点呼が今秋から導入される。
このため、国交省は、全日本トラック協会などの関係機関とともに、点呼励行の啓発活動を全国的展開し、貨物運送事業での確実な点呼の実施を推進する。
活動は9月から今年度末まで集中的に実施する。運輸局や運輸支局は、新規事業者講習や監査の際、啓発するとともに、トラック協会などは巡回指導時に指導・啓発する。