気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年5月15日付
●シャープ赤字5453億円、社長交代社長、3月期決算(読売・1面)
●景気判断上方修正へ 政府検討 円安で輸出回復(読売・2面)
●米市場へ高級車攻勢、国内各社新車投入へ(読売・10面)
●ベンツ高級セダンHV発売(読売・10面)
●ゴーン氏「1ドル=110円を」(朝日・6面)
●ホンダ、F1復帰を正式決定(日経・37面)
●日産「インフィニティQ50」栃木で本格生産開始(産経・11面)
●車自動走行で企業支援、政府が新組織(日経・1面)
●日産、GMに小型商用車、来秋、北米で発売、メキシコから供給(日経・11面)
●いすゞ6年ぶり最高益、前期最終965億円、東南アジア向け好調(日経・15面)
ひとくちコメント
日産自動車の高級車ブランド「インフィニティ」とF1レースなどでスポンサー契約している栄養ドリンク『Red Bull』(レッドブル)。その缶を片手に高く掲げながら「乾杯」の発声が工場内に響き渡った。
日産の栃木工場では、高級セダン インフィニティ『Q50』の量産開始を記念するオフライン式が行われた。式典は来賓や従業員など約400人が参加。カルロス・ゴーン社長は「Q50は、最高品質の車づくりで定評ある栃木工場の評価を確かなものにする」とあいさつ。従業員を元気付けた。
そのゴーン社長が式典後の会見では、最近の円安傾向について「円相場が1ドル100円台に達し、(日本から輸出しても)競争できるレベルに戻ってきた」と歓迎。さらに「もっと豊かになるには円相場は1ドル=110円まで戻るのが望ましい」と、これまでの「100円」から、大幅に“上方修正”した。
経営者が理想的な為替レートを明確に示したのは珍しく、きょうの朝日や東京などは「ゴーン氏、1ドル=110円を」など、インフィニティQ50の式典よりも為替の発言を見出しに取り上げたほど。
この日は、メルセデスベンツ日本も高級セダン『Eクラス』の改良モデルを発売した。
あす16日はトヨタ自動車が新型レクサス「IS」を日本でもお披露目する。アベノミックスの追い風で政府は景気判断も上方修正する方向で検討中という。日本市場でもプレミアムなワールドカーが売れるようになれば景気回復もホンモノになるのだが…。