国際的な車両型式認証の相互認証制度、実現に向け前進

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国際的な車両型式認証の相互認証制度、実現に向け前進
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国連自動車基準調和世界フォーラム(WP29)第159回会合がジュネーブで開催され、日本が2016年の創設を目指して提案した「国際的な車両型式認証の相互承認制度(IWVTA)」が、実現に向けて大きく進展した。

IWVTAは、自動車に関する認証の相互承認を、これまでの装置単位から、車両単位へ発展する制度。制度が実現すれば、1カ国で車両認証を取得した自動車は、IWVTAに加盟している世界各国で受け入れられ、自動車メーカーなどは業務削減によるコスト低減が図れる。

会合では1958年協定について、IWVTAの実現に必要な改正を行うための改正案(素案)がまとめられ、今後、日本がIWVTAの実現に必要な安全・環境基準の整備を主導して進めていくことを提案し、了承された。

また、衝突被害軽減ブレーキなど、急速に普及が進む先進安全自動車(ASV)技術について情報表示や操作方法の簡素化と統一などを通じた安全性向上を図るためのガイドラインを、日本が主体となって取りまとめ、了承された。

チャイルドシートに関する安全基準についても、日本で実施されている試験方法と整合をとるための基準改正を日本が提案し、満場一致で採択された。

今後、日本が中心となってIWVTAの実現を含む自動車基準の国際調和、認証の相互承認が推進され、アジアの新興国を含む世界各国で、安全・安心な車社会の実現に向け環境整備が進むことが見込まれる。

《レスポンス編集部》

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