JR東日本他、リアルタイム運行情報サービスなどの実証実験を開始…3月29日まで

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Androidアプリ・ドコシル
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YRPユビキタス・ネットワーキング研究所は、総務省委託事業「情報流通連携基盤の公共交通分野における実証」(2012年度)の実証実験を、東京都交通局、JR東日本、ならびに東京メトロの協力を得て、3月1日から29日まで実施する。

今回の実証実験で、リアルタイム運行情報サービス「ドコシル」と、時間を有効活用できる「ココシルアシスタント」機能を搭載した「ココシル東京駅」、2種のAndroidアプリをリリース。実証期間中、無償で提供する。

「ドコシル」は、公共交通情報流通連携基盤システムの情報を活用し、都営バスや鉄道のリアルタイムな運行情報を表示するアプリ。地図上で直感的に電車やバスの位置情報、駅・バス停ごとの時刻表を見ることができるほか、次のバスが到着する時刻も予測できる。

さらには、事故などによる遅延が発生した路線が地図上で表示され、ひと目で確認が可能な列車運行情報も表示する。同アプリでは、JR線における、京浜東北線、総武快速線、中央快速線、東海道線、武蔵野線、山手線、横須賀線、京葉線、東北・上越・長野・山形・秋田新幹線、長距離列車、ならびに東京メトロと都営地下鉄全線の列車運行情報を提供する。

「ココシル東京駅」では、公共交通情報流通連携基盤システムの情報を活用。東京駅構内の位置情報を推定して現在地を表示し、現在地に合わせた施設案内を行う。駅構内にはAndroidスマートフォンで一部対応しているNFCを内蔵したタグプレートを設置。タグをタッチするだけで現在地情報を確認できるほか、場所を記録するブックマーク機能が利用できる。

また、「ココシルアシスタント」を用いることで、新幹線出発までの残り時間と現在位置を元に便利な周辺施設、駅ナカの店舗、トイレの場所などを案内するほか、残り時間に応じて新幹線ホームに近い施設を表示することもできる。

さらに、駅のリアルタイムな情報として、JR東京駅に乗り入れている、京浜東北線、総武快速線、中央快速線、東海道線、武蔵野線、山手線、横須賀線、京葉線、東北新幹線、長野新幹線、上越新幹線、長距離列車、ならびに東京メトロと都営地下鉄全線の列車運行情報を提供。列車運行情報の変化に応じて、スマートフォンにPush配信をすることで、リアルタイムに運行状況を知ることができる。また、駅構内10か所に設置した温度湿度センサの情報を配信するとともに、花粉センサによる花粉情報を配信する。

このほか、実証実験では、視覚障がい者を対象とした音声による列車運行情報案内システムを提供。視覚障がい者の被験者にスマートフォンを利用してもらうことで、都営バスの到着予想時間と列車運行情報を音声により通知する。

《纐纈敏也@DAYS》

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