国土交通省、地域鉄道支援策、新幹線開業に対応した新駅設置を支援

鉄道 行政
東海道新幹線区間 N700系
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国土交通省は、2012年補正予算案と2013年度予算案での地域鉄道関係施策をまとめた。

地域鉄道は、通勤・通学の重要な足として沿線地域住民のくらしを支えるとともに、地域間の有機的な連携、交流を促進する基幹的な公共交通であるため、維持・整備に注力する。

今回の予算案では特に関係省庁と連携しながら、施設の老朽化対策による安全な輸送確保や、地域の関係者が連携して地域鉄道の利便性の向上につながる取組みを支援する。

具体的には鉄道施設の老朽化対策として、トンネル・橋梁などの老朽化に関する詳細評価や対策方法の検討に要する費用を補助する。老朽化対策が既に判明している施設のうち、緊急的に対応が必要な更新などの費用を補助する。補助率について現行の3分の1から5分の2に引き上げる。

地域鉄道事業者の安全整備も支援する。車両の更新やATSなど、安全性の向上する設備整備を支援する。地元自治体の支援により、鉄道事業再構築事業を実施する事業者について補助率を現行の3分1から2分の1に引き上げる。

新幹線開業やまちづくりに合わせた新駅の開業も支援する。北陸新幹線の新規開業に合わせて2013年度は、富山地方鉄道本線の新駅設置(北陸新幹線新黒部駅との結節点)、JR西日本城端線の新駅設置(北陸新幹線新高岡駅との結節点)を支援する。また、まちづくり連携では、高松琴平電鉄琴平線の新駅設置を支援する。

公共交通のバリアフリー化や利便増進を図るための低床式車両、ICカードの導入を支援する。

更に、並行在来線開業が相次ぐことを見据え、開業準備のための要員養成費や開業初年度分の固定資産税のうち、貨物相当分について支援する。

このほか、地域鉄道事業者による施設・設備への投資に対して地方公共団体が行う補助について、総務省が地方財政措置を新たに導入する予定。

《レスポンス編集部》

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