この秋、富士通テン・イクリプスは、カーナビゲーション『AVN-F02i』『AVN-G02』、そして市販初の首振り機構付き9型VGA後席用モニター『RSE0912』を発売した。
◆充実の基本性能とスマホ連携で利便性をアップさせた中核モデル
まず『AVN-F02i』は、iPhoneアプリと連携していることも特長のひとつだが、iPhoneを操作することなく、ナビ側からアプリを簡単に起動できるランチャーアプリ『Drive Port』にも対応したことがニュースだ。
「Drive Port」はこれまでに富士通テンが提供してきたAVN向けアプリをiPhoneからではなく、カーナビ画面から起動できるランチャーソフトだ。このアプリをiPhone側で起動させておけば、あとはナビのAVメニューから選択して起動できる。
また、「Drive Port」にはiPhoneのスケジュールと連動したカレンダー機能や、電話帳データを表示する「アドレス帳」、フォトストリームの画像データを表示する「フォトビューア」が含まれている。アドレス帳に含まれる住所であるとか、写真データに含まれるGPS情報から目的地設定も可能となっている。
この「Drive Port」は、11月27日にバージョンアップ、「New Apps」機能と「お知らせ表示」機能を追加。「New Apps」機能では、iPhoneをつないでおくだけでダウンロード可能なアプリケーションを通知。また、「お知らせ表示」機能では、トップ画面に、対応アプリケーションのリリース情報や、季節ごとの雑学などのおもしろ情報を表示する。
これらの機能を利用するためにはオプションの専用接続ケーブルが必要だ。
ナビのスペックにはミドルクラスに匹敵するもので、DVD再生も可能。地上デジタルチューナーもフルセグに対応した。また少し前に発売された首振り機構付き9インチ後席用リアモニター『RSE0912』にも対応するなど、拡張性にも優れていることもポイントだ。AVN-G02は、Bluetoothが搭載されない以外はAVN-F02iと同等の機能を持つ。
地図・データには圧縮率の高い「Lフォーマット」を採用。8GB容量だが、従来の16GB相当のデータを収録しているという。地図はシンプルであるものの、視認性には優れていることが特長となる。交差点拡大図は単に縮尺を上げるだけではなく、主要交差点にはイラストが用意されている。音声案内も的確で、曲がるべき交差点を見落とすようなことはない。さらに3Dハイブリッドセンサーと高低差データの採用により、精度の面でもミドルクラス以上のナビに匹敵する性能を得た。
モニターサイズは7インチのワイドVGA(800×480)で、バックライトには高輝度LEDを使用している。上位モデルと同じ画像プロセッサ「ヴィヴィットビュープロセッサ3(VVP3)」を搭載しており、直射日光が当たった際に画面のコントラストを調整し、見易さを自動的に補正する機能も組み込まれている。
◆視認性に配慮した9型大画面の後席モニターは首振り機構を採用
「RSE0912」は、市販品唯一の「左右首振り機構(各30度)」を搭載した9型VGAの後席用モニターだ。
ターゲットは中〜大型クラスのミニバンユーザーで、座席数の多い車でも乗車位置に応じてディスプレイをベストポジションに調整が可能。大画面9型VGAの高精細ディスプレイで、迫力のあるキレイな映像を楽しむことができる。
本機では、周囲の明るさに応じて自動的に画面輝度を調整して見やすくする「オートディマー」機能も搭載している。また、新たに開発した車種専用の取付部品により、天井への取り付けが可能だ。車種専用取り付けキットは、アルファード、ヴェルファイア、エスティマ、ノア、ヴォクシー、ステップワゴン用が1万5750円、セレナ用が1万6800円。専用キットなので、後付け感のないフィッティングも魅力だ。