ヒュンダイとキア、米国燃費誇張で謝罪…「意図的ではなくエラー」

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韓国ヒュンダイモーターとその子会社のキアモーターズが、米国で販売する新車の燃費を誇張していたとされる問題。両社はこの問題に関して、顧客に謝罪した。

これは11月2日、ヒュンダイモーターアメリカとキアモーターズアメリカが発表したもの。今回の問題は、米国EPA(環境保護局)が顧客の指摘を受けて調査を行った結果発覚し、両社に勧告。ヒュンダイとキアが米国で販売するモデルの多くで、実際の燃費よりも水増しした数値が掲げられていたのだ。

例えば、ヒュンダイ『エラントラ』の1.6/1.8リットル車、『アクセント』の1.6リットル車、『ソナタハイブリッド』が、米国EPA高速燃費を40マイル/ガロン(約17km/リットル)と表示。しかし、実際にはそれほど燃費は伸びないことが、EPAの調査で明らかになった。

今回のEPAの勧告を受けて、ヒュンダイはアクセントの高速燃費を、37マイル/ガロン(約15.7km/リットル)、エラントラの高速燃費を38マイル/ガロン(約16.2km/リットル)、ソナタハイブリッドの高速燃費を39マイル/ガロン(約16.6km/リットル)に、それぞれ訂正。エラントラの場合、約8%燃費が誇張されていた計算だ。

ヒュンダイ&キアの研究開発部門の責任者、W. C. Yang氏は、「全ての顧客に謝罪したい。EPAの勧告を受けて、直ちに燃費を訂正した」と説明。その上で、「今回の問題は、韓国の試験施設でのコーストダウンと呼ばれるテストのデータを、EPA燃費数値に反映させる過程で起きた手続き上のエラー」と述べ、意図的な燃費の水増しではないと強調している。

《森脇稔》

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