【中国反日デモ】日本の自動車メーカー操業状況

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中国の自動車ディーラー(参考画像)
  • 中国の自動車ディーラー(参考画像)
  • 中国で発表されたヴェヌーシア「e-コンセプト」(参考画像)
  • 広汽ホンダ独自ブランド車「理念S1」(参考画像)
  • 東風日産、花都工場組立ライン(参考画像)

尖閣諸島の領有問題に端を発した中国での反日デモ暴動。テレビ・新聞などの報道では、日本車や日系の自動車ディーラーが破壊される生々しい映像・写真も映し出されている。メーカーの中には従業員の安全や車両配送のリスクを考慮して工場の操業を止めたところも。主要メーカーに問い合わせ、生産拠点の操業状況と被害状況について整理した(18日16:50更新)。

トヨタ自動車:
18日は休業している工場もあるが、稼働している工場もある。各事業体ごとに従業員の安全を考慮したうえで稼働非稼働かを判断している。青島では報道の通りディーラーが被害を受けたという報告を聞いているが、中国は国土も広く事業体も多いため現状では全ての状況を把握できてない。何らかの重大な事態が発生すれば速やかに発表する。

日産自動車:
東風日産の花都工場と鄭州日産の鄭州工場の2拠点を17日・18日と操業を見合わせた。車両配送のリスクを考慮しての休業であり、工場に被害を受けたということではない。明日以降については検討中。ディーラーは青島の一部店舗とその展示車両に被害を受けたという報告を受けており、被害の内容について調べている段階だが、人的な被害があったという報告はない。

本田技研工業:
広州ホンダ、東風ホンダ、本田汽車の四輪の完成車工場、3法人5拠点については18日・19日の休業を決めた。従業員の安全を考慮したことと、この状況ではデリバリーが難しいというのが理由。それ以降の操業は未定。ディーラーは青島の一部店舗と展示車がデモの被害を受けたと聞いている。

スズキ:
四輪の工場については操業を止める予定はない。二輪については、4社あるうちの1社の拠点で18日の操業を見合わせた。19日については状況をみて操業を判断する予定。

三菱自動車:
18日は従業員の安全を考慮して生産拠点の休業を決めたが、特に被害の報告は受けていない。19日も休業を続けるかはまだ未定。

マツダ:
南京工場を21日まで休業する予定。→関係者で検討した結果、19日より操業することとした(18日16:50追記)。

ダイハツ工業:
中国では数年前に合弁を解消しており完成車の販売はおこなっていない。部品の調達などを担当する拠点があるが、そこへの被害報告は受けていない。

富士重工業:
現状では情報収集に努めている段階だが、拠点に大きな被害を受けたという報告はない。(編集部注:富士重は現時点で中国国内に生産拠点を持たない)

《北島友和》

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