従来の『キャラバン』から『NV350キャラバン』と名称を改めた新モデルは日産車体九州(福岡県苅田町)が生産を担当している。立地を生かした近隣諸国からの部品調達を強化し、志賀俊之COOによると「目標の4割に達した」という。
日産は日産自動車九州(福岡県苅田町)と日産車体九州の両九州工場を「国内生産100万台を維持するうえでの中核拠点」(志賀COO)と位置づけている。円高下での競争力を高めるため、海外部品の調達拡大を促進してきた。
また、国内部品についても物流費の低減につなげるため、九州に立地するサプライヤーからの調達拡大を進めている。志賀COOは、NV350キャラバンの部品調達比率は、海外(4割)と九州で合計9割になったとし、「日本からの輸出競争力強化にもつながる」と語った。日産広報部によると、海外部品のうち、仏ルノーの合弁会社が立地する関係もあって韓国がほぼ半数を占めるという。