トヨタ自動車の米国法人、米国トヨタ販売は7日、ロサンゼルスで開幕した「EVS(国際エレクトリック・ビークル・シンポジウム)26」において、『RAV4 EV』の市販モデルを初公開した。
同車は、SUVの『RAV4』をベースに開発。2010年11月のロサンゼルスモーターショー10でプロトタイプが披露されており、今回、その量産バージョンがベールを脱いだ。
RAV4 EVの特徴は、モーターやバッテリーなどのEVパワートレーンを、トヨタと提携関係にある米国のEVベンチャー企業、テスラモーターズから供給を受けるという点。このEVパワートレーンをトヨタのカナダ工場でRAV4に組み付けて、RAV4 EVは出荷される。
注目のEVパワートレーンは、最大出力154psを発生するモーターを中心に構成。スポーツモードでは、0-96km/h加速7秒、最高速160km/hの性能を発揮する。米国トヨタによると、加速性能はRAV4のV6ガソリン仕様と同等だという。
また1回の充電で、最大160kmを走行可能。充電に関しては、現時点では240V/40アンペアのチャージャーを使って、最短で約6時間かかるとのこと。バッテリー(二次電池)には、8年間、走行16万kmの保証が付帯する。
RAV4 EVはカリフォルニア州など、米国内の一部の州で、今夏発売予定。今後3年間で、約2600台の販売を計画している。現地価格は、フル装備状態で4万9800ドル(約398万円)。カテゴリーが異なるため単純比較はできないが、日産『リーフ』の現地ベース価格、3万2500ドル(約260万円)と比べると、割高な設定だ。