三菱自動車、今年度は収益拡大のための種まきの年に

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三菱ミラージュがラインオフ
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三菱自動車は26日、2012年3月期決算を発表した。益子修社長はその席上、2012年度は「収益の拡大のための種まきの年になる」と述べた。

具体的には、今年3月にタイで発売して好評な新型『ミラージュ』の日本市場投入をはじめとしたグローバル展開、クラストップレベルの燃費を実現した環境対応SUV『アウトランダー』の投入、さらに新型『アウトランダー』をベースにしたPHV(プラグインハイブリッド車)と軽トラックEV(電気自動車)を投入する。三菱自動車としては、これまで見られなかった新車攻勢を2012年度に実施するわけだ。

また生産についても、4月19日に竣工したタイの第3工場をはじめ、ベトナム、バングラディシュで『パジェロスポーツ』の生産開始。インドネシアでは7月に、マレーシアでは下期に『RVR』の現地生産を予定している。

そのほかにもプロジェクトは目白押しで、ロシアでは11月から新型『アウトランダー』の生産を開始。中国では広州汽車との新合弁会社設立に向けた手続きを進めている。「新たに50%出資する合弁会社では、新モデルの生産を10月に立ち上げる予定です」と益子社長。また、インドでも『パジェロスポーツ』の現地生産立ち上げの準備を行っているところだという。

「2012年度は不透明な要素が多く、難しい年だが、こういうなかでもとにかく『ジャンプ2013』で掲げた業績目標を計画通りにやっていく」と益子社長は強調した。長らく低迷を続けてきた三菱自動車だが、ここへ来てようやく攻めの姿勢に転じることになった。

《山田清志》

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