EV用急速充電器、蓄電池で小電力運用…JFEエンジニアリングが米国に設置

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ポートランド市「エレクトリックアベニュー」に設置されたラピダス
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JFEエンジニアリングは14日、蓄電池を搭載した電気自動車(EV)用急速充電器「ラピダス」を、米国カリフォルニア州サンディエゴとオレゴン州ポートランドの2か所に設置したと発表した。

サンディエゴ市には昨年12月、大手ガス・電力会社であるサンディエゴ・ガス・アンド・エレクトリックから日系企業で初めて受注し、2月に同社の構内に設置した。

JFEエンジニアリングの急速充電器ラピダスは、受電の際に50kWの大電力を必要とせず電力を平準化して使えることから、ピーク電力使用量に従って追加課金されるデマンドチャージを抑制できる点が評価され採用された。

また、ポートランド市には、市内街路に「エレクトリックアベニュー」を設け、各種充電器を設置して一般開放される。ラピダスは日系企業の製品として初めてプロジェクトに選定され、2月に設置した。

JFEエンジニアリングは、兼松と共同で利用状況や管理状況などのデータを収集・分析して米国での拡販に向けた新機種を市場投入する。

蓄電池を搭載したラピダスは、20kWの小電力で通常の急速充電を行うことが可能で、設置場所の受電設備や電力配線の整備に要する費用を軽減できるのが特徴。

米国、特に西海岸では、脆弱な送配電ネットワークがEV普及の障害になると懸念されており、JFEエンジニアリングでは小電力で使用できるラピダスは、米国の電力供給事情に適しているとしている。

今後も米国でラピダスを積極的に提案するとともに、次世代機として開発した「8分で80%の充電」が可能な超急速充電器「スーパーラピダス」の普及も目指す。

《レスポンス編集部》

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