ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)が日本に導入を開始した『MINIクーペ』のトランクスペースは、ボディサイズをそのまま2シーター化していることもあり、シリーズ中最も大きいものである。
MINIマーケティング・ディビジョン プロダクト・マネジメント マネジャーの佐藤毅さんは、さらに、「2シーターでトランクが広いのは当然として、意外に使いやすいもあるのです」という。そのひとつはスルーローディングシステム。「このボックスは意外に大きく、スキーやスケボーが簡単に入ります。それ以外にもサングラスや携帯などが入れられる蓋付きの小物入れもあります」と、小物入れの少ない2シーターながら、そういったことも真面目に考えられているのだ。
さて、インテリアでは、「デザインに関して、他のMINI同様に遊び心たっぷりとはいいつつも、1点だけこれまでのミニと若干違うところがあります」と佐藤さんはいう。それはインテリアカラーだ。他のMINIシリーズは黒以外の基調が選べるのに対し、このMINIクーペは基調が黒のみなのである。「もちろんドアパネルなども含め様々な色が選べますが、基調は黒です。それにより、ちょっと大人っぽい落ち着いた感じを演出しているのです」と話す。
これはMINIクーペのポジショニングに関係する。「色で遊んだり、皆でワイワイガヤガヤというのはハッチバックにお任せして、結構真面目に、スタイリッシュで、しかも、子供らしくない、ちょっと落ち着いた室内を提供すること。それにより、ハッチバックやコンバーチブルとユーザーの層を変えることが狙いなのです」とした。