日産自動車の志賀俊之COOと三菱自動車工業の益子修社長は4日、千葉市で開幕したCEATEC JAPANのコンファレンスの一環として電気自動車(EV)をテーマに対談した。
このなかで志賀COOは、「東日本大震災は日本国民がエネルギーを考える大きなきっかけになった。今後の電力事情を考えると(電力会社による)大きな電源からの供給だけでなく、家庭やコミュニティ単位での“自産・自消”も進めなければならない」と述べた。
そのうえで、日本におけるスマートグリッド(次世代送電網)とEVの関係について「EVが1000台程度集まれば、災害など大きな問題が発生した時の地域への電力供給に使える。日本ではそうしたスマートグリッド構築の可能性がある」と指摘した。
日産は今回のCEATECにEV『リーフ』からの電力供給システムなどを採用した未来型スマートハウスを出展しており、自産・自消の1形態として提案している。