ITSスポットサービスとは、通信方式に5.8GHz帯の電波を用いるDSRC(Dedicated Short Range Communication)を用いるサービスで通信方式はETCと基本的に同一。違うのはETCが通行料金の決済専用としているのに対し、DSRCでは交通情報や安全運転支援情報、観光を含む地域情報を受信できるほか、駐車場やガソリンスタンド、ドライブスルーなどでの料金決済など、様々なサービスに対応している。さらに広範囲の渋滞データを受信することで最適なルートガイダンスを可能にする。従来は複数の端末を必要としていたものが、DSRCを使うことで一つの端末でスッキリ・スマートにサービスが受けられるようになるのだ。
この日は松原仁国土交通副大臣、渡邉浩之 ITS Japan会長、東日本/中日本/西日本高速道路のNEXCO 3社の代表者、首都高速道路、阪神高速道路の都市高速2社の代表者らが出席。式の冒頭、松原国交副大臣は、「本サービスは、VICS、ETCに続く次世代の交通サービス。8月に全国1600か所でITSスポットサービスが設置され、大容量通信により、最適なルート選択、安全運転支援がオールインワンで受け取れる。このサービスによって渋滞の削減や交通事故の減少ができる」とITSスポットサービスへの期待を込めて挨拶した。