日産自動車は12日、自社開発・生産による電気自動車(EV)用の新型急速充電器を発表した。従来品比でサイズをほぼ半分にし、価格も標準仕様で100万円を切る大幅なコストダウンを実現した。11月に発売し、2015年までに5000基を販売する計画。
記者会見した国内営業部門の須山義弘マーケティングダイレクターは、「新型の投入で普及に拍車をかけ、全国の充電インフラ網拡充を加速させたい」と述べた。
日産によると、国内の急速充電器は現在619基が設置されており、うち3分の1が日産グループでの設置となっている。政府は2020年までに5000基の配置方針を打ち出しているが、日産の計画はそれを大きく上回るペースとなる。
新充電器の価格は未定だが、屋内使用に限定したベース仕様は現行標準仕様モデル(147万円)の半額程度、標準仕様品では100万円を大きく切るレベルとしている。