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【キャンバスマップル マップルナビ3】初のAV一体機へのアプリ採用、その理由

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品

これまでポータブル型ナビに搭載され、その使い勝手の良さが高く評価されてきたナビアプリ「マップルナビ」。昨年にはバージョンを“3”とし、一段と使いやすさをアップした。

その搭載第1号モデルがクラリオンのAV一体型メモリーナビ『NX501』だ。今回はアプリを開発したキャンバスマップルの企画制作部制作プランナー、水品 渡氏にNX501に搭載されるまでの経緯と、マップルナビ3の狙いを改めて聞いた。


◆正式提案前に打った一手

「マップルナビ3」を搭載したクラリオンのNX501は、もともと欧米向けに開発されたAV一体型メモリーナビだ。それを日本市場向けにラジオなど一部を変更し、それ以外はほぼ海外仕様のまま持ち込んでいる。それだけに製品化のスケジュールはきわめて短かったようだ。水品氏にその辺の経緯を聞いた。「地図データの問い合わせがクラリオンさんから届いたのは今年の春のことでした」。

そんな状態でアプリの搭載は可能だったのだろうか。「マップルナビ3はいわば、アドオンのナビアプリとして既に完成されているものです。もともとWindows CEベースで作られており、NX501のOSがWindows CEだったことが幸いしました。話をいただいた直後から準備を進め、さっそくデモ機を手に入れてサンプル機をお届けしました。これが、当社の熱意と対応の早さを感じ取っていただけたのかも知れませんね。クラリオンのUIにもカスタマイズして、見た目にも質感に配慮したデザインとしました。提案があまりに早いので、先方はかなり驚かれていたようです」

ナビを起動させると、ナビメーカーと一緒に「マップルナビ3」のロゴマークが表示される。これまでナビアプリのブランドは表に出ることはない“黒子”的存在だった。ここまで地図メーカーが前面に出るのは珍しい。「それは我々アプリメーカーとしてのブランド戦略なのです。ナビの中に入っているナビソフトという下請け的な立場ではなく、パートナーとして地図とコンテンツを提供する立場です。NX501でいえば、ナビメーカー様とのコラボ商品という位置付けなのです」。


◆ガイドブックの使い勝手と楽しさをカーナビに

ところで、旅で便利な機能を数多く収録する「マップルナビ3」、そもそもどうしてこのようなスタイルができたのだろうか。「(親会社の)昭文社は地図と旅行ガイドブックが本業の出版社です。ナビの開発と旅行ガイドの制作というそれぞれの立場の違いもあり、両者のシナジーを模索していたのですが、マップルナビ3でようやく互いの立場が理解できるようになり、ナビを使う立場で旅行ガイドとして役立つアプリに仕上げることができました」。

「なかでもガイドブック機能らしさを実感できるのが、都道府県別ではなく、独自に設定した観光エリアごとに目的地が探せることです。千葉県と茨城県にまたがる水郷エリアはその好例です」。確かにカーナビはこれまで目的地を都道府県ごとに絞り込んで探していた。エリアに入ると自動的に対象が絞り込まれる仕組み、自宅を設定すると現地のお土産が自動的にガイドされるのもこのアプリならでは。「これが旅行ガイドを作る側の発想なんです。カーナビを作っている人間にはなかなかこの発想が出てきませんでした」。


◆車内は家族コミュニーケーションの場になる

「先日、友人たち家族と新潟へ出かけた際、帰りに伊香保で温泉に立ち寄ることにしたのです。マップルナビ3では伊香保エリアの定番スポットからオススメの温泉を選べましたし、ご当地グルメでは日本三大うどんである“水沢うどん”があることも初めて知りました。こういう発見を与えてくれるナビは他になかなかないかも知れませんね」。

確かに、旅行の際は目的地のガイドブックは準備するが、途中のエリアまでは用意しない。あらかじめ情報を入れておけばこんな時に役立つというわけだ。

ガイドブック100冊分を収録した「マップルナビ3」のメリットはさらにあるという。「最近は子供も習い事や塾などでいろいろと忙しく、家族が揃ってコミュニケーションを取れるのは渋滞中の車内です。ここで例えばマップルナビを使って新たな旅行先の打ち合わせを家族でできる。インターフェースは、子供でも取っつきやすいデザインにしていまして、写真を引きにしているのもそれが理由です」。


◆「旅」をテーマにした新しい使い勝手を提供

定番スポットで紹介されるリストにはリンゴマークが付いている。「それはオススメの印で上位から順に並んでいます。先に表記してあるものがマップルとしてオススメしているものです。エリアによっては定番のないところもあって、その場合は「0」もあり得ます。その場合は「施設一覧」を押してもらえば、一通りのガイドが出てきます」。

確かにエリアによってはあまりに情報が多すぎても迷ってしまうこともあるのだが、最初に定番スポットに従い、もっと情報が欲しい時は「施設一覧」から選ぶ、という使い方ができる。これは実際の使い勝手の上からも評価できるポイントだ。

「マップル」はすでに多くの人に知られている存在。そのガイドブックとしての能力を存分に引き出し、これまでのカーナビ用ソフトになかった「旅」をテーマとした新たな使い勝手を提供したのがこの最新作「マップルナビ3」だ。既に次世代バージョンの開発も進行中ということで、日本のカーナビ業界において新たな息吹を与える楽しみな存在となっていくことだろう。
《会田肇》

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