トヨタ自動車は19日、ハイブリッド車『プリウス』に外部電源供給システムを1年後を目処にオプション設定するとともに、その他のHVへも順次導入していく方針を明らかにした。
トヨタの外部電源供給システムは、1500Wの最大出力で電力を供給できるため、テレビやパソコン、炊飯器やドライヤーなど家庭にあるほぼ全ての電化製品を動かすことが可能であり、合計1500W以内であれば複数の電化製品の同時使用もできる。
また、バッテリー容量が減ると自動的にエンジンが始動して発電するため、ガソリン満タンの状態から2日間程度は最大出力での継続使用が可能。
今回の震災で、エスティマHVの外部電源供給システムが「長時間の停電時に役立った」との声を受けて、他のHVモデルへの導入を決定したとしている。
また、今回、緊急時の給電対応などで役立ててもらうため、東北各県に外部電源供給システムを無償で提供することも決定した。具体的には、2011年8月より各県と協議のうえ、各県保有の公用車(現行型プリウス)合計40台程度に、改造対応にて外部電源供給システムの取付けを行っていく予定。