気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2011年6月30日付
●玄海、知事が容認意向、原発再稼働「安全性をクリア」(読売・1面)
●「川重さんはきちんと対応を」JR東海山田社長、中国の鉄道特許申請で(読売・8面)
●節電休日、車業界80万人、操業振り替えきょうから(朝日・1面)
●日産・ゴーン社長、報酬9.8億円(産経・9面)
●西山審議官女性問題で更迭(産経・31面)
●スズキ会長、報酬1億円超(東京・7面)
●北米NPOにも「カイゼン」トヨタが手法提供(東京・7面)
●東芝・ソニー連合、日立も合流 液晶統合(読売・8面)
●ジヤトコ、タイに工場、200〜300億円投資、無段変速機車各社に供給(日経・11面)
●VWとの提携、「対等」を強調、スズキ、総会で(日経・11面)
●トヨタ、事故防止のカーナビ、赤信号・一時停止見落とし警告(日経・15面)
●7月の木曜も一部工場稼働、トヨタ(日経・15面)
ひとくちコメント
今朝、目が覚めて「なんだ、休みか」と、再び布団の中にもぐり込んだ人もいたのではないだろうか。電力使用量が増える夏場の節電対策として自動車メーカーが休日を土・日曜から木・金曜に振り替える“苦肉の策”が始まった。
自動車業界は7月から9月までの3か月間実施する予定だが、日産自動車とホンダ、富士重工業の3社は1日早く、きょう木曜日から工場を休業。ホンダは本社の間接部門を含め国内の全事業所を休日としている。きょう、新型『デミオ』を発表するマツダと、豊田市でスマートグリッドの実証プロジェクトの取材会を予定しているトヨタ自動車などは7月1日から実施する。
きょうの朝日が1面と2面に「節電休日 車業界80万人」「休日大移動暮らし一変」などと、大きく取り上げている。日経も「節電・猛暑・試練の夏」「日産・ホンダは早速平日休み」と伝えている。
一方で、29日の日本列島は北日本を除き、朝から気温が急上昇。東京都心でも今年初めての猛暑日となった。このため、東京電力管内の電力使用率はピーク時には早くも「93%」に達したという。東京は「節電したい、でも暑い」と、節電の行き過ぎによる熱中症に、注意を呼び掛けている。
円高などの「5重苦」に、電力不足をプラスして「6重苦」にあえぐ自動車業界。過度の節電対策による生産調整で競争力を失わぬようあらわる面での“夏バテ”対策が必要だ。