日産自動車と三菱自動車が合弁で設立した軽自動車事業会社、NMKVの遠藤淳一社長は20日、新会社設立の背景について「日産の力も入れてちゃんとした商品を出したいという思いがあった」と述べた。
遠藤社長の出身会社である日産は、これまで三菱やスズキから軽自動車をOEM調達して販売してきたが、「OEMは非常に効率的な手段ではあるが、一歩入ってデザインとか商品企画のところから両社の力を結集して、マーケットに入っていきたいというのが一番大きな狙い」と強調した。
さらに遠藤社長は軽市場について「マーケットは非常に大きいが、それなりに厳しい」とした上で、「どんどん移り変わっていく時に機敏に対応していくことができるかどうかがポイント。1社だと全部自分でやらなければならないが、2社なら投資効率は良い。それをうまく使って市場の動きに機敏に対応していければと思う」との考えを示した。