ホンダは27日、タイで生産し11月に現地で発売する新型スポーツバイク『CBR250R』を、アセアン地域のほか欧州、日本、北米、豪州などに幅広く輸出すると発表した。日本では2011年春に発売する。
タイからのバイクの輸入は、125CCスクーター『PCX』に続く第2弾となる。同モデルはインドでも2011年春に生産を開始し、インド国内のほか南米に輸出する。タイとインドを生産拠点として世界に供給するモデルになる。
新型スポーツバイクは、日本とタイで開発し初心者からベテランまで幅広い層にモーターサイクルを操る楽しさを体感できるモデルとした。タイとインドで集中生産することでコストダウンが見込める。日本での販売価格は未定だが、購入しやすい価格での提供が可能を設定する見通し。
水冷4ストロークDOHC・4バルブの250CCエンジンを搭載。電子制御燃料噴射装置やO2センサー、触媒装置との組み合わせにより欧州排出ガス基準「ユーロ3」やタイの第6次エミッション規制に適合する高い環境性能を備えた。
安全面では、250CCクラスのスポーツモデルとしては世界で初めて、前・後輪連動ブレーキシステムCBS(コンバインドブレーキシステム)にABS(アンチロックブレーキシステム)を組み合わせたコンバインドABSを搭載し制動時の車体安定性を高めた。