日産自動車は21日、埼玉県さいたま市「さいたまスタジアム2002」で電気自動車(EV)の普及・啓蒙を目的とした一般向けのイベント「the new action TOUR」を開催した。12月に発売予定の『リーフ』の試乗会場には、清水勇人さいたま市長も訪れ、参加者とともに最新のEVを体感した。
the new action TOURは、「ゼロ・エミッション社会の実現」を実感してもらうことを目的にリーフの試乗会を中心とした体験イベントを開催するもので、全国47都道府県での実施をめざす。今回は神奈川県に続き2回目の開催で、今後はゼロ・エミッション・モビリティ推進に関するパートナーシップを結んでいる自治体で順次開催する計画だ。
今回のイベントには日産リーフのウェブサイトで公募した70名が参加。リーフ試乗会のほか、EVの普及やEVを活用した未来の街づくりについて考えるワークショップを実施した。ワークショップでは「EV普及にあたり生まれる新ビジネス」「EV充電中の30分にできること」「200V電源を導入したら自宅でどんなことができるか」など、参加者から積極的に出されたテーマに沿って白熱した議論が繰り広げられた。
リーフの試乗後にワークショップ会場でスピーチを行った清水市長は、さいたま市でのEV普及策について「企業向けのEV導入補助金は実施したが、一般向けはまだ。リーフは一般ユーザーからの受注も多いと聞いており、今後検討していく」と語った。
さらに「E-KIZUNAプロジェクト(日産、三菱、富士重工などが参画するEV普及プロジェクト)などを通じてまずは多くの方にEVを知ってもらうとともに、モデル事業や特区を利用し充電インフラ整備を進めるなど、EVを活用した街づくりに積極的に取り組んで行きたい」と語り、「さいたまにとっては今年がスタート地点。(EV普及策で先行する)神奈川に追いつき、追い越したい」と抱負を述べた。