トヨタ プリウス、米国発売10年で90万台

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米国トヨタ販売は27日、『プリウス』が米国発売から10周年を迎えたと発表した。プリウスの世界累計販売は180万台を超えているが、そのうち半数の約90万台が米国で販売された。

初代プリウスは1997年12月、日本での販売がスタート。しかし、米国で発売されるのは、それから2年半後の2000年7月だった。ハイブリッドシステムの性能向上が施されたマイナーチェンジ車の登場を待って、初代プリウスは米国へ導入されたのだ。

プリウスの米国初披露は、2000年1月のデトロイトモーターショー。同ショーでは、GMが『ハマーH2』を発表するなど、ガソリンがぶ飲みの大型SUVがもてはやされていた時代だった。しかし、その後のガソリン価格高騰で、状況は一変。燃費性能に優れるプリウスが、一躍注目を浴びることになる。

また、初代で指摘された高速走行時に悪化する燃費や、米国人の平均体格からすると小さいボディに関しては、2003年に発表した2代目で改善。さらに2009年にデビューした現行の3代目で、プリウスの米国人気は不動のものとなった。

初代発売から10年間の米国累計販売台数は、約90万台。プリウスの全世界累計セールスが180万台超だから、全体の約2分の1は米国で販売された計算だ。米国トヨタ販売のジム・レンツ社長兼COOは、「我々は1990年代、次の10年間の最重要課題として、環境対応車の開発に取り組んできた」と語っている。

今後のプリウスの米国展開については2012年、『プリウス プラグインハイブリッド(PHV)』の一般発売が開始される予定だ。

《森脇稔》

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